ワイン新樽の季節
目次
フレンチオーク樽な季節
ドンッッ!
フレンチオーク樽の季節です。
フレンチオーク樽と聞いたらワインの熟成が浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
実際にフレンチオーク材は、タンニンが豊富に含まれておりワイン熟成に欠かせません。
樽屋である私たちは春になると
ワイナリーさまからのワイン用新樽のお問合せが多くなります。
というのも、ワインをつくる際に仕様するぶどうの収穫は
一般的に8・9月~10月にかけて行われることが多いです。
太陽の光をいっぱい浴び、元気に育ったぶどうの房は
ワインに仕込まれる準備を始めます。
選別、破砕、圧搾、発酵、様々な工程を経て熟成にまで辿り着きます。
樽での熟成をする際に樽が無ければ一大事…!
ワイナリーさまはこの時期に樽を迎える為の準備を始めます。
なんと種類の多いこと…
有明産業では、1995年からワイン新樽の取り扱いが始めました。
ワイン新樽と一括りに言っても、容量や材の産地、内部の焼き具合、
また熟成効果を少し抑えた樽などたっくさんの樽があるんですね。
焼き具合の違いだけでも9種類程あったりします。
L・M・MO・M+・ML・MLO・MLT・MIXLO・TH……
…呪文……?
(味わいの違いについてなどはまた今度、、)
面白いところが、各樽メーカーによって独自に決められているものなので、
統一されている基準というわけではないということなのです。
ということは、同じ産地、同じ焼き具合の樽で熟成させても、
樽メーカーが違えば、違った味わいになることもあるんですね
…興味深いです。
それは美味しいわけだ
ワイナリーさまは、つくりたいワインの味わい、風味から
そのたっくさん種類のある中で、今年の熟成用樽を選ばれるのですね。
それは美味しいわけです!!!!
つくられるお酒を知り尽くしているからこその味わいなのですね…
勿論、今回初めて入れてみて実験をしてみるんだ!なんてお声をいただくと
…また改たな味わいのお酒が誕生するのか…?!
出来上がるお酒を想像しながらお客様とワイワイお話をしています。
こうやって美味しいお酒が次々生まれると思うといつも感動しております。
春になったらフレンチオーク!
さて、話を戻し熟成を開始する際に手元に樽が届くよう、
ワイナリーさまが樽の発注をかけるのが、
今この時期3月~4月の「春」なんですね。
※今年は、コロナウイルスやコンテナの不足により通年より発注時期が早まっております。
有明産業の取り扱っている樽は、
フランスの老舗樽メーカースガモロ社(セガン・モロー)、
姉妹会社であるミレー社になります。
どちらも品質・安全性に優れたワイナリーさまから絶大な信頼を得る樽屋さんの樽です。
ワイナリーさまお墨付き!
基本的にフレンチオーク新樽が欲しい!と思った際は、
この時期にお問合せいただけると
沢山の種類の中から選んでいただけるため、熟成の幅が広がるかと思います。
ワインのみならず、ブランデー・梅酒・ビール
勿論ウイスキーを入れ熟成させているお客さまもいらっしゃいます!
サイズも様々で、一般的な225L以外にも
28L、55Lと小さいサイズから、114Lなんて中くらいのものもあるのです。
内部の焼きについては、醸造酒向けになるとトースティングと呼ばれる炙るような炎の入れ方になりますが、
チャーリングに変更することも可能なので蒸留酒も勿論入れることが出来ます。
面白そう!なんて少しでもご興味を持っていただけたら嬉しいです。
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