栗はすごいのです。
目次
アピールしたい材があるんです
お久しぶりです、りょうです!
有明産業ではアメリカンホワイトオークの他にも、ミズナラ(ジャパニーズオーク)をはじめとした
日本由来の木材を使用して樽を作っているということを以前ご紹介しましたよね?
お酒業界で今や世界中から注目され評価されているミズナラ。
伽羅や白檀の香りといわれているエスニックさ、そしてはちみつのような甘みを感じることができるといわれていますよね。
そして日本といえば桜!といわんばかりに国花としてのイメージがあるサクラ。
様々な理由から脚光を浴びている材の中で、埋もれ気味になっているクリ!
これをもっともっと世に出していきたい~!(願望)
「クリ材?なんかピンとこない」という方がいらっしゃるのではないでしょうか?
(ちょっとわかります・・・)
で も ! ! ! !
実際に飲んでみると他の国産材にも引けを取らないところを見せてくれるんですよ。
個人的にはクリのこういうところが好きだったりします。
~個人的クリ樽熟成酒レポ~
どんな香りがするのか?
次にどんな香りがするのか!というのをご紹介していきたいのですが・・・
個人的にクリの香りを説明するのが一番難しい!
そんな僕なりに表現を頑張ってみたいと思います。
最初の感想としては柔らかいほっこりする香りです。
バニラのような派手さはないながらも、控えめ過ぎずくどすぎないバランスの良さ。少し温かみを感じるような香りです。
この後、味わいのところでも触れるのですが、ほんとにお芋の甘い香りに近いように感じます。
洋菓子というよりは和菓子のイメージに近いかもしれません。
どんな味わいがあるのか?
クリ樽で熟成をしたお酒は、他の国産材で熟成したお酒と比較すると少し控えめな印象を受けます。(あくまで個人の感想です)
しかし、これはクリが弱いということではなく、バランスが良すぎるからではないかと感じている今日この頃です。
実際に飲んだ後に残る香りや味わいは、他のミズナラやサクラにはない魅力の一つだと思います!
そして、先ほど香りのお話をした時に「お芋」と表現をさせていただいたのですが、
黄色っぽいもったりとした感じがします。(あくまで個人の感想です2)
もしかすると他の方に飲んでいただくと、僕とはまた一味違う感想が出てくるのかもしれませんね。
クリ樽で熟成してみたお酒の香りや味わいとは?
クリ樽熟成のお酒って実はまだそんなに多くないんですよね。
だからこそもっといろいろ試してみなきゃいけないなと感じます。
材の全体的な特徴
木材の持っている成分としては、タンニンをはじめとしたポリフェノールが多いのが特徴です。
このタンニンは渋みや苦み、コクなどに強く影響を及ぼす成分なのです。
アルコール分と木材の成分が化学反応を起こし、生成されるのです!
それ以外にもこのポリフェノールたちは色づきにも影響を与えるんですって!
確かに、思い返してみれば木材を使って実験した時も一番色が濃かったような・・・
(クリ樽の写真入れたい)
◇熟成感
長所:酸味由来のキレが強く、全体的にバランスが良く仕上がる。余韻も持続的に続く。
短所:後味が強いために、原酒のタイプによっては相性が悪い。(余韻に香りが強い原酒は不向き)
◇香り
・優しく訴えかけてくる懐かしい木の香り。ストーブの効いた暖かい冬の閉め切った教室のようなイメージ。
・焼き芋とホイップクリーム。雨の翌日に肥沃で湿った晴れの日の冬の森のようなイメージ。
◇味わい
・安納芋、マロングラッセ、バンガローの中、サウナルーム、バニラアイス、メープル、カスタードクリーム、こしあん
僕が感じたこと結構近いのでは!?まあそれについては置いといて・・・。
程よい甘みがありつつも後味に残る若干のビターさ、これこそクリ樽が持つ強みじゃないかなと思います。
「お食事と一緒に」というよりはロックなんかでゆっくり時間をかけながら飲みたくなります。
クリの魅力は無限大
前の記事へ
次の記事へ